今回は、5領域(健康・生活、運動・感覚、認知・行動、言語・コミュニケーション、人間関係・社会性)についてお知らせします。
<健康・生活>
・言葉による訴えが難しい方の心身の異変に気づけるよう小さなサインも逃さないように健康観察を行い、必要な対応を行います。
・衣服の着替え、荷物の整理・管理など日常生活において必要な身辺整理を習慣化出来るように支援しています。
・手洗い・うがい、マスクの着用などを指導し衛生的に過ごせるよう支援します。
<運動・感覚>
・一人ひとりの身体状況やニーズ、意欲等に配慮し、室内運動やウォーキング、筋力トレーニング課題を提供し、身体機能の維持・向上を図ります。
・視覚・聴覚・触覚等の感覚を刺激し活用できるような、個人の発達段階に適した課題を提供します。
・その他、日常生活に必要な動作の基本となる姿勢保持や、運動機能の観察を行い、必要に応じて支援を行います。
・感覚の過敏さなどに配慮し、個別のスペースやパーテーションを用いて刺激をできる限り遮り、なおかつ集中して取り組む遊びや課題を提供することで外部からの刺激を気にせず過ごせるように支援します。
<認知・行動>
・認知の偏りを把握し、適宜支援を行うことでこだわりや忌避感を軽減し、生活の幅を広げられるようにします。
・文字、写真(絵)、実物などを用いて本人が認知しやすいように環境を整え、ストレスなく過ごすことができるよう支援します。(スケジュール表を用いた課題活動など。)
・活動の中で意識的に選択する機会を増やし、自ら選択する経験を重ねることで、自分の気持ちを伝える自己決定ができるよう支援します。
・様々な場面を活用し、感謝されたり褒められる経験を積み重ね、注目を得るための不適切な行動を減らし、適切な行動で注目を得られるようにします。
<言語・コミュニケーション>
・文字盤、筆談、カードなどを用いて言葉での発信が難しい方の気持ちの表現をサポートしたり、言葉以外でのコミュニケーション手段の獲得を支援します。
・活動の中で他者とのやり取りの場を提供し、職員が間に入りTPOに適した言葉、表現(言語以外の方法も含む)、態度や振る舞い方などを学べるよう支援します。
<人間関係・社会性>
・小集団の活動(人と遊ぶボードゲームなど)を通して、ルールや順番を守ること、協調した関りが持てるようになるよう支援します。
・職員は信頼関係の構築に努め、親には話しづらい出来事(身体的なことや性的なこと、学校の友人関係など)があれば話を聞き、可能な限りサポートします。
・放課後くらぶ・ぐ~内で明確なルールを設け(おもちゃは片づける、パズルは最後までやり通すなど)、それを守るように教えることで、社会にはルールがあり、それを守る必要があることを学んでもらいます。
・他者との適切な接し方や距離感の把握ができるように、その都度声掛けを行ったり、アドバイスをすることで他者との良好な関係形成を支援します。